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【動画】アントニオ・ダマシオ:意識の理解はどこまで進んだか・感想

脳科学者のアントニオ・ダマシオ Antonio Damasio が、TED Talks で講演した 動画 『意識の理解はどこまで進んだか the quest to understand consciousness』 の感想です。

哲学的です

TED Talks は著名人の講演動画を集めたもので、無料で配信されています。日本では、『スーパー・プレゼンテーション』 としてNHKで放映されています。

著者のアントニオ・ダマシオは、現代脳科学をリードする神経科医。このブログでは こちらの書籍の感想 でも紹介しました。

テーマは 意識 consciousness です。ダマシオは意識を以下の2つに分けます。
1.視覚、聴覚等の連続するイメージ a mind, which is a flow of mental images
2.自己 a self

はじめに1.について説明があります。ものを見たり、話を聴いたりすると、頭の中につぎつぎとイメージが浮かびます。それら視覚、聴覚等の連続するイメージが、mind です。(「心」と訳されているのですが、誤って伝わる可能性を考えて、mind のままで書いておきます。

神経科学の研究の進歩で、この mind を脳内の神経マップとして考えられる、とダマシオは説明します。たとえば電光掲示板のように、たくさんのニューロンが消えたりついたりする・・・、そんな形でさまざまな感覚の神経マップが存在し、それらが統合されていることが、解明されつつあるそうです。

次に核心部分の2.の話になります。このあたり、 かなり哲学的で お客さんの表情も  になっています・・・。

ダマシオは、self の日々変わることのない基準点を 身体の内部に関する脳のマップ brain maps of the body's interior と仮定します。この仮説を補強する証拠として、身体内部に関する脳のマップと意識を結びつける場所が見つかっています。

重要なのは、この脳幹、人類以外の生物もけっこう持っている ということです。つまり、人類以外の生物も意識がある、と考えられる、とダマシオは主張します。

※ この「人類は特別ではない」というタイプの主張は、キリスト教徒の方には思想的に受け入れがたいかもしれないと感じました。八百万(やおよるず)の日本人の感覚からすると、比較的受け入れやすいのですが・・・。

ただし、1.2.も持っているのは人類だけ、豊かなイメージを伴う意識を持っているのは人類だけ、という補足が入ります。

以下、感想です。

脳科学も、哲学の領域に本格的に入ってきた・・・ という印象です。動画のコメントにも「かなりショックだった」といった感想が並びます。

その一方で、特別支援教育に応用できそうな部分はたくさんありました。まず、脳幹の上部に意識を司る部分と2.の部分が並ぶ形であるということは、指導のターゲットとして、使えそうです。また、1.の意識は明確にあるものの、2.の意識が乏しいタイプの子どもへの指導についても、いろいろと考えさせられました。

この分野の研究がすすむのは、ちょっと怖い気がしますが、きちんと勉強していきたいと思います。

・講演動画のページ/TED
・TEDについての説明/NHKのページ

brain2.jpg

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