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【書籍】『解離性障害』感想

柴山雅俊 著『解離性障害 「うしろに誰かいる」の精神病理』筑摩書房、2007、798円 の感想です。

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著者は精神科医。この本は著者の専門でもある解離性障害を、特にその主観的な感じ方に焦点をあてて、一般の人にもわかりやすく書いた本です。

※ 以下では、解離性障害そのものについては、ネット上にも多くの情報があり、また、このブログのテーマとも接点は少ないので、ここでは詳しく触れません。ご容赦ください。

「今、ここにいる」という感覚って大事だな・・・ と感じました。

著者によると、解離性障害の患者は「存在者としての私」「眼差す私」の両極構造としてとらえることができるそうです。「存在者としての私」とは、世界の中で知覚し行動する私のことで、「眼差す私」とは、傍観者として見ている私をさします。

私は「存在者としての私」の方に興味がわきました。

というのも、教え子の何人かに「存在者としての私」を確立させるための指導をしているからです。

※ 通級のことばの教室は原則的に個別指導なので、その子に合った指導内容を組み立てます。主訴はことばに関するものであっても、指導で直接ことばを扱わないことはよくあります。

私の教え子たちが解離性障害だというのではありません。ですが、「存在者としての私」が未確立の子どもたちがいるのは事実です。「存在者としての私」が確立することで、学習にも生活にも好循環が生まれます。我流で考えてきた指導が認められたようで、とてもうれしい気持ちになりました。

著者は「解離性障害は現代社会の状態と関係があるのではないか」と推論していますが、「存在者としての私」が未確立の子どもたちについても、同じことが言えるように感じます。

指導上の参考になることがいくつもあり、盛り沢山の内容の本でした。アントニオ・ダマシオの本とあわせて読むのも おもしろいと思います。

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職業:小学校の教員
ことばの教室(通級)に勤務
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